【実践】株価予測（定性）ChatGPT vs Bard

概要

ChatGPT（GPT-4）とBardに、定性分析により株価を予測させた場合、どちらが優れた回答をするかを分析しました。
結論としては、最新の情報も分析するBardの株価予測の回答が適切と推測します。ChatGPTは残念ながら情報が古いため、現時点では株価予測には向かない状況です。また、回答速度もBardが早いです。さらにBardは１つの回答ではなく、回答候補を３つ提示するため、回答を人間が選択できます。
他方で、株価予測ではありませんが、回答の言葉の言い回しや質問作成について、ChatGPTは、Bardに勝っています。より自然な日本語や人間が考えそうなことを回答しています。報告書の作成には、ChatGPTの言い回しの方が良い印象を受けます。また、一般論は、ChatGPTの回答はよくまとまっています。

以下、具体的な分析結果です。

【分析１】「ChatGPTとBardに、定性分析により株価を予測させた場合、どちらが優れた回答をしますか？」

■ChatGPTの回答：
OpenAIのChatGPTとBardは、大きな違いがあります。現時点での私の知識では、ChatGPTはGPT-4ベースの大規模言語モデルで、一方Bardはプレイヤーの入力に反応して共同で物語を作成するAIです。したがって、Bardは主に物語作成と創造的な書き込みに焦点を当てて設計されています。
一方、ChatGPTは多くの種類の質問に対応するよう訓練されており、より多くの背景知識を持っています。このため、定性分析を用いた株価の予測について尋ねられた場合、ChatGPTがより適切な情報を提供する可能性が高いでしょう。ただし、株価予測のような複雑な問題は、過去のデータ、現在の経済状況、将来の予測など、多くの要素を考慮する必要があります。これらはすべて予測に影響を与える可能性があります。
また、どちらのAIも定量的な分析に基づく具体的な株価予測を提供する能力は限定的であることを理解しておくことが重要です。AIは過去の情報に基づいてパターンを認識し、そのパターンに基づいて予測を行うことができますが、それらの予測は不確実性を伴います。特に、未来の株価は多くの不確定要素に影響を受けるため、正確な予測は非常に困難です。投資に関する意思決定は、専門家の助言を受けて慎重に行うべきです。

■Bardの回答:
私の知る限り、ChatGPT と Bard はどちらも定性分析を使用して株価を予測する能力を評価したテストを受けたことはありません。ただし、私は両方ともテキストとコードの大規模なデータセットでトレーニングを受けており、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うことができます。さらに、両方のモデルは、オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、知識を使用して包括的かつ有益な方法で質問に答えることができます。したがって、どちらのモデルが株価の予測に優れているかを言うのは難しいです。

【分析２】「仮に、どちらが優れているかを確認したい場合、どのようなプロンプトで試せばよいと思いますか？」

■ChatGPTの回答：
定性的な株価予測の能力をテストするためには、現実的なシナリオを提供するプロンプトを使用することが重要です。以下に、ChatGPTとBardを比較するための一例を示します。

1.業界のトレンドについての質問: 例えば、「最近のテクノロジー業界の主なトレンドは何ですか？これらのトレンドはAppleの株価にどのような影響を与えると思いますか？」といった質問をします。
2.特定の企業の分析についての質問: 例えば、「Microsoftの最近の四半期決算の結果を考えると、株価はどのように影響を受けると思いますか？」といった質問をします。
3.経済状況についての質問: 例えば、「最近の金利の上昇は、不動産関連の株価にどのような影響を与えると思いますか？」といった質問をします。

AIがそれぞれの質問にどのように応答するかを比較することで、それぞれのAIの定性的な株価予測の能力を評価することができます。ただし、AIの回答はあくまで参考の一つであり、専門家の助言を受けるか、自分自身で十分に調査してから投資の決定を行うべきです。

■Bardの回答:
仮に、ChatGPT と Bard の株価予測能力を比較したい場合、次のようなプロンプトで試すことができます。
次の 1 年間で、アップル（AAPL）の株価はどのように推移すると予測しますか？
次の 1 年間で、テスラ（TSLA）の株価はどのように推移すると予測しますか？
次の 1 年間で、Amazon（AMZN）の株価はどのように推移すると予測しますか？
次の 1 年間で、Google（GOOGL）の株価はどのように推移すると予測しますか？
これらのプロンプトで得られた予測を比較することで、ChatGPT と Bard のどちらが株価予測に優れているかを判断できます。
ただし、これはあくまでも仮定であり、どのモデルも将来の株価を正確に予測できるとは限らないことに注意してください。株価を予測する際には、常に独自の調査を行い、決定を下す前にファイナンシャルアドバイザーに相談することをお勧めします。

【分析３】「最近のテクノロジー業界の主なトレンドは何ですか？これらのトレンドはAppleの株価にどのような影響を与えると思いますか？」

■ChatGPTの回答：
まず最初に、私の知識は2021年9月までの情報に基づいているので、それ以降の具体的なトレンドやAppleの状況については詳しく言及することはできません。しかし、それまでの情報と一般的なトレンドを考慮すると、以下のような視点から答えることが可能です。
2021年時点では、テクノロジー業界の主なトレンドとして以下のようなものが挙げられます。
１．AIと機械学習: AI技術は、製品開発、マーケティング、顧客サービスなど、多くの分野で利用されています。機械学習アルゴリズムは、データ分析や予測モデリングの精度を高めるために用いられています。
２．5G: 5Gの普及は、データ通信の高速化と大容量化を可能にし、IoT、自動運転車、遠隔医療など、新たな技術の進展を後押ししています。
３．リモートワークとクラウドコンピューティング: COVID-19パンデミックの影響でリモートワークが一般化し、クラウドコンピューティングの需要が高まりました。

これらのトレンドがAppleの株価に与える影響について考えると、以下のような視点が考えられます。
・AIと機械学習: AppleはSiriやFaceIDなど、AIと機械学習を製品に積極的に組み込んでいます。これらの技術の進化は、Appleの製品が競争力を保ち、新たな市場を開拓することを可能にします。
・5G: AppleのiPhoneは5Gに対応しており、5Gの普及はiPhoneの売上向上を支える可能性があります。
・リモートワークとクラウドコンピューティング: AppleのMacやiPadの売上は、リモートワークの普及により増加する可能性があります。また、クラウドコンピューティングの需要増加は、AppleのクラウドサービスであるiCloudの需要を高める可能性があります。

■Bardの回答:
テクノロジー業界の主なトレンドは、人工知能（AI）、拡張現実（AR）、仮想現実（VR）、ブロックチェーン、量子コンピューティングなどです。これらのトレンドは、Appleの株価に大きな影響を与える可能性があります。

AIは、カスタマイズされた製品やサービスの提供、効率の向上、コストの削減など、さまざまな方法でAppleのビジネスに革命を起こす可能性があります。ARとVRは、Appleが新しい製品やサービスを開発し、既存の製品やサービスを向上させるために使用できます。ブロックチェーンは、Appleが取引をより安全かつ効率的に行うために使用できます。量子コンピューティングは、Appleがより複雑な問題をより迅速に解決するために使用できます。

ただし、これらのトレンドは、Appleにとってリスクをもたらす可能性もあります。たとえば、AIはAppleの従業員の一部を置き換える可能性があります。ARとVRは、Appleの既存の製品やサービスを無効にする新しい製品やサービスを作成するために使用できます。ブロックチェーンは、Appleの既存のビジネスモデルを無効にする新しいアプリケーションを作成するために使用できます。量子コンピューティングは、Appleの既存のテクノロジーを攻撃するために使用できます。

【分析４】「次の 1 年間で、アップル（AAPL）の株価はどのように推移すると予測しますか？」

■ChatGPTの回答：
私の能力は、過去のデータや一般的な情報に基づいて理解を提供することにありますが、未来の具体的な株価を予測する能力はありません。これは、株価は経済状況、企業の財務状況、政治的な出来事、業界のトレンド、市場の心理など、非常に多くの変数に影響を受けるためです。
株価予測は専門的な知識と経験を必要とする複雑なタスクであり、専門家の分析や助言を求めることが一般的です。投資に関する決定は、自己のリスク許容度や投資目標に基づき、適切な情報と専門的な助言に基づいて慎重に行うべきです。
なお、Appleの将来の株価に影響を与える可能性がある要素としては、同社の製品の販売動向、新製品の開発とリリース、市場競争状況、一般的な経済状況、規制環境などがあります。これらの要素を考慮に入れて、自己の調査を行うことをお勧めします。

■Bardの回答:
次の 1 年間で、アップル（AAPL）の株価は上昇すると予測します。同社は現在、時価総額で世界最大の企業であり、強力な財務実績を持っています。アップルはまた、成長の強いポテンシャルを持っており、新製品やサービスに投資し続けています。これらの要因により、アップルの株価は今後 1 年間で上昇すると予測しています。
ただし、これはあくまでも予測であり、将来の株価を正確に予測できるとは限らないことに注意してください。株価を予測する際には、常に独自の調査を行い、決定を下す前にファイナンシャルアドバイザーに相談することをお勧めします。

【分析５】「次の1年間で想定されるアップル、テスラ、Amazon、Googleの株価の変動幅についてその根拠も示して表で示してください。」

■ChatGPTの回答：
私の能力は、過去のデータや一般的な情報に基づいて理解を提供することにありますが、未来の具体的な株価やその変動幅を予測する能力はありません。これは、株価は経済状況、企業の財務状況、政治的な出来事、業界のトレンド、市場の心理など、非常に多くの変数に影響を受けるためです。
以下に、各企業の将来の株価に影響を与える可能性がある一般的な要素を示しますが、これは予測ではなく一般的な視点です。

1. Apple: iPhoneの新製品リリース、サービス部門（App Store、Apple Music、iCloudなど）の成長、世界的な半導体供給状況、中国市場の動向など。
2. Tesla: 電気自動車市場の成長、新しいモデルのリリースと生産、自動運転技術の進展、各国の環境政策、バッテリー供給状況など。
3. Amazon: オンラインショッピングとクラウドコンピューティング市場の成長、物流インフラの拡大、新規事業（例えば、ヘルスケア）の進展、規制環境など。
4. Google (Alphabet): 広告市場の動向、YouTubeやGoogle Cloudの成長、新規事業（例えば、Waymoの自動運転技術）の進展、規制環境など。

これらの要素は各企業の株価に影響を与える可能性がありますが、具体的な影響の度合いを予測するには非常に複雑な分析が必要です。また、これら以外にも予見できない要素（例えば、新型コロナウイルスのような大規模なパンデミック）が株価に影響を与える可能性もあります。
投資に関する決定は、自己のリスク許容度や投資目標に基づき、適切な情報と専門的な助言に基づいて慎重に行うべきです。専門家の意見や詳細な市場分析を参照することをお勧めします。

■Bardの回答:
次の1年間で想定される上記の4社の株価の変動幅について、その根拠を示す表を以下に示します。

会社	株価の変動幅（％）	根拠
アップル	10-20	アップルは強力な財務実績と成長の強いポテンシャルを持っていますが、株価は非常にボラティリティが高いです。
テスラ	20-30	テスラは電気自動車市場でリーダーであり、成長の強いポテンシャルを持っています。しかし、同社はまだ非常に若い会社であり、利益を上げて安定した収益を上げることはできません。テスラの株価は非常にボラティリティが高いです。
Amazon	15-25	Amazonは成長の強いポテンシャルを持っており、強力な財務実績を持っています。しかし、Amazonの株価は非常にボラティリティが高いです。
Google	10-20	Googleは検索エンジンと広告の分野でリーダーであり、成長の強いポテンシャルを持っています。しかし、Googleの株価は非常にボラティリティが高いです。

これらはあくまでも予測であり、将来の株価を正確に予測できるとは限らないことに注意してください。株価を予測する際には、常に独自の調査を行い、決定を下す前にファイナンシャルアドバイザーに相談することをお勧めします。

【分析６】「機関投資家が株式をバスケット買いをする日は月のいつ頃が多いかを過去の傾向から分析してください。」

■ChatGPTの回答：
一般的に、大手機関投資家の取引パターンは公開されていないため、具体的な日付や時期について詳細に分析することは困難です。ただし、一般的な投資戦略と市場の動向から、一部の傾向を示すことは可能です。

1. 月初: 月初は新たな投資を開始するための一般的なタイミングです。多くの機関投資家は、前月のパフォーマンスを評価し、新しい月の投資戦略を立てます。そのため、新たな投資機会を探している機関投資家は、月初に活動を増やす傾向があります。
2. 四半期末: 多くの機関投資家は四半期ごとにパフォーマンスを評価し、投資ポートフォリオを調整します。これにより、四半期末（3月、6月、9月、12月の終わり）に取引量が増える傾向があります。これは「ウィンドウドレッシング」とも呼ばれ、四半期報告書により良いパフォーマンスを示すために行われることがあります。
3. 年末: 年末は、税務上の理由から投資を調整する機関投資家が多い時期です。これにより、年末に取引量が増える傾向があります。

これらの傾向は一般的なものであり、特定の機関投資家や市場状況によっては異なる場合があります。また、これらの傾向は必ずしも投資の成功を保証するものではありません。投資に関する決定は、適切な情報と専門的な助言に基づいて慎重に行うべきです。

■Bardの回答:
機関投資家は、市場が不安定な時期に株式をバスケット買いする傾向があります。これは、機関投資家が市場のリスクを減らし、ポートフォリオのダイバーシファイケーションを図ろうとしているためです。市場が不安定な時期には、機関投資家は通常、個々の株式を購入し、市場全体のバスケットを購入する方が安全であると判断します。
機関投資家が株式をバスケット買いする最も一般的な月は、1月、4月、10月です。これらの月は、通常、年初、第1四半期末、第4四半期末であり、市場は不安定になる傾向があります。
機関投資家が株式をバスケット買いする最も一般的な日は、月曜日と火曜日です。これらの日は、通常、月初と第1営業日であり、市場は不安定になる傾向があります。
ただし、機関投資家が株式をバスケット買いする日は、特定の要因によって異なります。たとえば、機関投資家は、経済レポートの発表や、重要な会社の決算発表の前後に、株式をバスケット買いすることがあります。
全体として、機関投資家は、市場が不安定な時期に株式をバスケット買いする傾向があります。これは、機関投資家が市場のリスクを減らし、ポートフォリオのダイバーシファイケーションを図ろうとしているためです。