外資系コンサルタント会社の入社面接で必須の「フェルミ推定」。外資系コンサルタントだけではなく、一般のビジネスパーソンにも必要される推定方法を、ChatGPTで実践してみました。
1.ChatGPTが行えるフェルミ推定
フェルミ推定とは、複雑な問題を細かく分解し、見積もりを立てる手法です。この技術は、外資系コンサルタントだけではなく、科学者やエンジニアが未知の状況に対処する際に、有用な情報を提供するために用いられます。
ChatGPTのフェルミ推定は、あなたの問題解決能力を向上させるための最適なツールです。質問に対して大まかな答えを得ることができ、それを基に詳細な分析や調査を行うことができます。将来の売上高や消費者の需要を予測したいとき、あるいは宇宙や地球の膨大なデータを扱うときなど、フェルミ推定はあなたの最適なパートナーです。
ChatGPTでは、膨大なデータソースからの情報抽出や、外資系コンサルタントなみの推定ができました。新しいプロジェクトの意思決定のための市場解析ができます。ChatGPTのフェルミ推定を試してみて、どれだけ効率的に問題を解決できるか実感してみましょう。
2.【実践例1】フェルミ推定のためのプロンプト「あなたは優秀な経営コンサルタントです。日本のChatGPTのビジネスの市場規模を途中の条件と計算式を示しながら、フェルミ推定してください。」
★チャットGPTの回答★
日本のChatGPTのビジネス市場規模をフェルミ推定するには、以下のような手順で進めます。
- 日本の人口を推定する: 日本の人口は約1億2千万人とされています。
- インターネット利用者の割合を考慮する: 日本のインターネット利用者は約90%だと仮定します。この場合、1億2千万人 × 0.9 = 1億8百万人のインターネット利用者がいると推定されます。
- ChatGPTの対象顧客を絞り込む: ビジネスユーザーに焦点を当てる場合、全労働人口のうち企業や個人事業主の割合を考慮します。全労働人口の約70%が企業従業員、個人事業主と仮定します。1億8百万人 × 0.7 = 7千4百万人が対象顧客となります。
- ChatGPTを利用する割合を推定する: 仮に、対象顧客のうち10%がChatGPTを利用すると仮定します。7千4百万人 × 0.1 = 740万人のChatGPTユーザーがいます。
- 平均支出を推定する: 1人あたりの年間平均支出が2万円だと仮定します。
- 市場規模の計算: ChatGPTのビジネス市場規模を求めるには、ユーザー数に平均支出を掛けます。740万人 × 2万円 = 1,480億円。
フェルミ推定に基づき、日本のChatGPTのビジネス市場規模は約1,480億円と推定されます。ただし、実際の数値はさまざまな要因によって変動するため、これはあくまで大まかな推定値です。
★解説★途中の計算式も表示されており、数値の検証を人間ができます。考え方もしっかりしていて、参考になります。
3.【実践例1】フェルミ推定のためのプロンプト「あなたは優秀な経営コンサルタントです。日本のエネルギー市場規模を途中の条件と計算式を示しながら、フェルミ推定してください。MarkDown形式で表示してください。」
★チャットGPTの回答★
日本のエネルギー市場規模をフェルミ推定するには、以下のような手順で進めます。
- エネルギー消費量の推定 日本の一次エネルギー消費量は、約17,000万トンの石油換算 (Mtoe) とされています。
- エネルギーの単価の推定 エネルギー消費の内訳を考慮し、以下の各エネルギーの単価を用いて加重平均単価を計算します。
- 石油: 1トンあたり50,000円
- 天然ガス: 1,000立方メートルあたり40,000円
- 石炭: 1トンあたり20,000円
- 原子力・再生可能エネルギー: 1MWhあたり10,000円
- 市場規模の計算 エネルギー消費量と単価を掛けて、市場規模を計算します。
計算式は以下の通りです。
Copy code市場規模 = エネルギー消費量 × 加重平均単価
具体的な計算は以下の通りです。
scssCopy code加重平均単価 = (石油の単価 × 石油の割合) + (天然ガスの単価 × 天然ガスの割合) + (石炭の単価 × 石炭の割合) + (原子力・再生可能エネルギーの単価 × 原子力・再生可能エネルギーの割合)
加重平均単価 = (50,000円 × 0.4) + (40,000円 × 0.2) + (20,000円 × 0.2) + (10,000円 × 0.2) = 36,000円
市場規模 = 17,000万トン × 36,000円 = 612兆円
フェルミ推定に基づき、日本のエネルギー市場規模は約612兆円と推定されます。ただし、実際の数値はさまざまな要因によって変動するため、これはあくまで大まかな推定値です。
★解説★
推定のための前提条件もまとめてあり、かつ、計算式も正しく回答できています。外資系コンサルタント並みの質で、かつ、作成速度は1分以内で人間を超えています。